『平和研究』特集投稿原稿募集


平和研究『第56号』特集テーマに関する投稿原稿募集について


オンラインジャーナルとして刊行を予定している平和研究『第56号』(2021年度春・夏号)では、下記の特集テーマに関わる投稿原稿を募集いたします。投稿された論文は査読のうえ、編集委員会が最終的な掲載の可否を決定いたします。 

『平和研究』第56号特集テーマ:パンデミック時代における平和の条件

Conditions of Peace in the Era of Pandemic

 

 

企画趣旨

2019年11月に確認された新型コロナウィルスによる感染症(COVID-19)が、短期間で全世界に拡大したことを受けて、世界保健機関は2020年3月にCOVID-19をパンデミックとして認定した。人類の生存を脅かす危機が、世界の大多数の国々で同時進行的に発生しているという現実は、果たして地域や社会階層を越えた連帯と協調を促進する転換点となるのか、または限られた資源を奪い合う対立と強権的支配への道を開くのか。これらの論点をめぐって、各学問分野ですでに議論が始まっている。さらに日常生活の次元においても、人々の関係性の在り方をめぐる思想と行動の変革について、多くの提言が出されるようになった。

 

グローバル化した世界において、運命共同体としての人類が直面する危機的な状況は、環境問題をはじめとしてこれまでも多く指摘されてきた。実際に今回のパンデミック発生をもたらした要因の一つとして、グローバルな気候変動や過剰な開発による生態系の破壊と地球温暖化があると言われている。これらの従来の危機に加えて、パンデミックに由来する危機が深刻化することによって、大量失業と恐慌の発生、格差の更なる拡大、監視社会の日常化、排外主義の激化、ジェンダーや民族、人種、社会階層をめぐる分断と暴力など、複数の非平和的な状況が相互に関係しながら出現することが懸念されている。

 

平和学は、多様な暴力の極小化を目指し、長期的な平和の条件を確立するための研究を核として発展してきた。パンデミック時代の世界における平和の課題を明らかにしたうえで、二度の世界大戦にも準えられるパンデミック禍に直面する世界における平和の条件について考察を深めることは、その学問的な使命である。なぜなら、これらの危機的な状況下で最も深刻な被害を受けるのは、社会的に脆弱な立場に置かれた人々であるという、構造的な暴力に深く関わる課題だからである。

 

それはまた、現在を過去と未来につなげながら平和の条件を探求する構想的な作業でもある。国家中心的・軍事中心的な議論の枠組みに限定せず、個人や共同体、そして地球環境に対する非軍事的な脅威へと射程を広げつつ展開してきた平和学の研究成果は、パンデミック禍によってあぶり出される課題を可視化し、対処するための議論に貢献できるのはないだろうか。本特集の目的は、過去の非平和的な状況における多くの犠牲に学んだ知見を、より平和的な世界を次世代に引き継ぐための構想へと織り込んでいく作業を、今再び意識的に始めることにある。この目的のために、パンデミック時代において検討すべき平和の課題を明らかにしたうえで、今後の世界における平和の条件について考察する会員からの論稿を集め、広く社会に発信したい。

   以上

 

 

 

1 投稿資格

投稿資格を有するのは、平和学会の会員、もしくは投稿申込以前に入会申込書が平和学会事務局に受理されている方です。なお会員に広く執筆機会を提供するために、投稿を希望する号より前の3号に原稿が掲載されている会員については、投稿資格は認められません。

 

2 原稿の種類

投稿原稿の種類には、平和研究に関する研究論文、研究ノート、書評論文の3種類があります。詳細については執筆要領をご確認ください。応募された投稿原稿が多数となった場合には、研究論文の掲載を研究ノート、書評論文より優先することがあります。また研究論文として投稿された場合であっても、査読の結果、研究ノートとして掲載を認める場合があります。なお、投稿原稿は未発表のものでなければならず、同一の原稿を学会誌以外に同時に投稿することはできません。平和学会の研究大会・集会時に提出をしたフルペーパーは、未発表原稿として扱います。

 

3 投稿申込締切と投稿原稿提出締切

投稿申込締切は2020年9月20日、投稿原稿提出締切は同年11月20日です。

 

4 投稿申込

原稿を投稿する2ヶ月前までに、投稿原稿の要旨と執筆者情報を所定の書式(書式1書式2)で提出してください。

 

5 原稿の投稿

投稿に際しては、刊行・編集規程投稿規程執筆要領 を確認のうえ、これらの規定に則って原稿の執筆と投稿を行ってください。これらの規定に定められた要件を満たしていない原稿は受け付けることができませんので、ご注意ください。

 

6 投稿申込・原稿送付の連絡先

メールで下記のアドレス宛にご連絡ください。

psaj24journal(a)gmail.com  ((a)は@におきかえてください)

第24期編集委員会 清水奈名子宛

メール送信後1週間以内に受信確認の返信がない場合には、再度ご連絡ください。

 

7 査読結果の通知

原則として投稿後3カ月以内に査読結果を通知します。

 

8 オンラインジャーナルへの掲載

 

完成した原稿からオンライン上で逐次刊行となります(完成原稿から先行公開されます)。 原則として掲載可となった原稿は、投稿から1年以内の刊行を予定しています。