⑫難民・強制移動民研究 : 設立趣旨

「難民・強制移動民研究」

 

【連絡先】

責任者:小泉康一

Email: GZA00464(a)nifty.ne.jp

 

 この分科会の研究対象は、難民を含めた他のすべての「強制移動民」(例えば、国内避難民、無国籍者、開発、自然災害、技術災害(チェルノブイリ)、飢餓……)である。現行では、難民の用語がマスメディアに重宝されて、環境難民開発難民天災難民”……等々とあらゆる型をカバーしている。これらは深刻な誤りである。強制移動民がすべて難民なのではない。難民の語の拡大使用には科学的根拠がない。

 この分科会では、各事例の研究とともに、これらの強制移動を互いにどう関連づけることができるかを探求する。それには、様々な強制移動の類型の中で、相違と類似性の研究、強制移動が発生する原因・理由の研究、違いあるいは類似性が出る背景・文脈の分析解明が重要であろう。研究は、学問分野を超えた真に学際的な研究である。

 その際、分科会として、同時に留意すべき点は、この研究の性格と研究者の役割、課題を絶えずおさえておくことであろう。21世紀初めの現在、何が問題として出現しているのか。今、世界の学会で何が問題となっているのか。日本の研究者の位置を確認しながら、われわれの研究方向とポイントは何なのか、をこの分科会では絶えず検証し、将来の研究課題を明らかにすることに力を傾けていきたいと考えている。

 

設立趣旨