第28号:世界政府の展望(2003年11月刊)

作品概要

●巻頭言

市川ひろみ・岩下明裕「世界政府の展望」

 

●特集論文

Ⅰ歴史と未来のグランド・デザイン

加藤俊作「運動としての世界連邦論」

土佐弘之「危機の21世紀初めにおける三つの理想主義:<力の支配/法の支配>と脱構造的正義」

 

Ⅱ「帝国」と世界秩序

菅英輝「アメリカ帝国論の現状と世界秩序の行方」

木村朗「『新しい戦争』と二つの世界秩序の衝突:9・11事件から世界は何を学ぶべきか」

加藤哲郎「グローバル情報戦時代の戦争と平和:ネグリ=ハート『帝国』に裏返しの世界政府を見る」

 

Ⅲ現場の挑戦

藪野祐三「ローカル・イニシアティブと平和主義の架橋」

戸田真紀子「アフリカの女性と貧困:グローバリゼーションの波の中で」

中井愛子「人道行為におけるサン・フロンティエリズムの発展と課題:国境なき医師団、世界の医師団と『人道的介入権』」(投稿論文)

 

●学会動向

児玉克哉「国際平和研究学会(IPRA)の新たな動き」

 

●書評論文

板垣雄三「『テロとの戦争』の一年:批判的眼識が見分けたもの」

(西谷修著『「テロとの戦争」とは何か―9・11以後の世界』)

下斗米伸生「パックス・アメリカーナの逆説:『帝国』の現在」

(藤原帰一著『デモクラシーの帝国―アメリカ・戦争・現代社会』)

中村研一「いかなるテロ対策が望ましいのか」

(宮坂直史著『国際テロリズム論』)

藪井和夫「核兵器開発へ動き強めるブッシュ政権:『イラク戦争後』踏まえあらためて検証を」

(広島平和研究所編『21世紀の核軍縮―広島からの発言』、山田浩著『現代アメリカの軍事戦略と日本』)

庄司真理子「人権レジームによる欧州の変革」

(宮脇昇著『CSCE人権レジームの研究―「ヘルシンキ宣言」は冷戦を終わらせた』)

佐々木寛「国境をこえた『市民社会』の形成に向けて:受け継がれる運動と研究」

(境井孝行著『国際消費者運動―国際関係のフロンティア』)

 

 

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