第29号:芸術と平和(2004年11月刊)

作品概要

●巻頭言

平木隆之・三上貴教「芸術と平和」

●特集論文
李修京「文化交流による平和社会の創造への模索」
奥本京子「文学と平和の危険な関係:『古典』による教育と平和の価値は共存できるか」
レベッカ・ジェニスン「メディア、アート、そして戦争の間に:現代アートと『パブリック・メモリー』の形成」
澤田眞治「越境するトロピカリズモ:ブラジルの前衛大衆音楽と対抗文化運動」
藤田明史「平和のモデルとしての音楽:音楽の文化的暴力性の問題をめぐって」
平泉金弥「平和研究における音楽の可能性」
吉井美知子「ベトナムの反戦歌:チンコンソンの作品とその普遍性」

●投稿論文
中原聖乃「『国家安全保障』と人間の安全:核実験による被曝に関する人類学的考察を中心として」
三上真理子「兵役忌避者の肖像:明治時代の『読売新聞』報道から」

●学会動向
児玉克哉  「変化の時代における変革の平和学をめざして」

●書評
佐竹眞明「グローバル化の実態と新しい社会運動」
(北沢洋子著『利潤か人間か』)
北村治「技巧としての平和構築:その思想と実践」
(篠田英朗著『平和構築と法の支配―国際平和活動の理論的・機能的分析』)
定形衛「旧ユーゴの国家性問題:比較政治学からの挑戦」
(久保慶一著『引き裂かれた国家―旧ユーゴ地域の民主化と民族問題』)
吉村祥子「新世紀における国際機構のあり方を問う」
(臼井久和・馬橋憲男編『新しい国連―冷戦から21世紀へ』)
川村暁雄「平和創造のアクターたちと、アクターとしての平和研究者」
(小柏葉子・松尾雅嗣編『アクター発の平和学―誰が平和を作るのか?』)
毛利聡子「トランスナショナル行為主体が創り出す脱領域的空間」
(吉川元編『国際関係論を超えて―トランスナショナル関係論の新次元』)

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