第31号:グローバル化と社会的『弱者』(2006年11月刊)

作品概要

●巻頭言
勝間靖・大平剛「グローバル化時代の社会的『弱者』:恐怖と欠乏からの自由を求めて」

●論文
Ⅰ紛争下における社会的「弱者」
栗本英世「グローバル化、ディアスポラ、エスニック・マイノリティ:エチオピア・ガンベラ地方におけるアニュワ人の虐殺をめぐって」
上杉勇司「紛争下の社会的『弱者』の保護:『保護する責任』の視点から」
清水奈名子「国連安全保障理事会と弱者の保護:冷戦後の実行を中心として」
池田丈佑「国内避難民の国際的保護:『弱者』と『脅威』のあいだで

Ⅱ女性、子ども、外国人居住者: 恐怖と欠乏からの自由を求めて
戸田真紀子「アフリカの女性性器切除と男性優位社会の秩序」
甲斐田万智子「カンボジアにおける子どもの性的搾取と人身売買:グローバル化する暴力と国際社会の役割」
佐竹眞明「多文化共生の平和学を求めて:外国人研修生・国籍条項問題を中心に」

●国際学会動向
児玉克哉「平和研究のプロフェッショナリズムを目指して:第21回国際平和研究学会総会に出席して」

●書評
佐渡紀子「戦略的『平和構築』と指針としての『人間の安全保障』」
(篠田英朗・上杉勇司編著『紛争と人間の安全保障:新しい平和構築のアプローチを求めて』)
松井芳郎「国内避難民問題の平和研究への統合に向けて」
(島田征夫編著『国内避難民と国際法』)
篠原收「世代を超えて受け継ぐことができる平和なアフリカ社会の実現に向けて」
(石弘之『子どもたちのアフリカ:「忘れられた大陸」に希望の架け橋を』)
関良基「政治学研究におけるフィールドワークの意義」
(堀芳枝『内発的民主主義への一考察:フィリピンの農地改革における政府、NGO、住民組織』)
中村尚司「外国人・少数者の苦境から内外人平等へ」
(西川潤編著『グローバル化時代の外国人・少数者の人権:日本をどうひらくか』)
前田哲男「希望の平和学・平和学の希望」
(児玉克哉・佐藤安信・中西久枝『はじめて出会う平和学:未来はここからはじまる』)

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