第59号:人権侵害から考える平和の課題 (2023年3月公開開始)

オンライン・ジャーナル形式(J-Stage上で公開しています)

 

依頼論文

1 戦場のLGBT ——戦時性暴力の被害と国連安全保障理事会における対立 上野 友也

2 移住ケア労働者をめぐる多様な脆弱性と人権保障 小川 玲子

 

投稿原稿(特集)

1 「被害者の政治学」と基本権制限の受容可能性 ——有事法制における拉致問題・メディアの影響を事例に 尹 在彦

2 加害者としての元子ども兵への正義の追求:オングウェン事件と元子ども兵の「被害者」性の評価 小阪 真也

 

投稿原稿(自由論題)

3 核兵器禁止条約とポスト主権型立憲平和主義 田邉 俊明

4 フェミニストカウンセリングの心理的ケアによる平和運動——ウィメンズカウンセリング京都における性暴力被害者のためのアドボカシー 相方 未来

 

書評

① 核抑止論を正当化する文化的仕掛けを暴く——今こそ被ばくを語る声を傾聴・代弁するために 宮本ゆき『なぜ原爆が悪ではないのか——アメリカの核意識』岩波書店,2020年 荒木 和華子

② 「保護する責任」を通してみる「国際秩序論」——国際連合事務局の権力性 西海洋志『保護する責任と国際政治思想』国際書院,2021年 赤星 聖

③ 文明の十字路から読み解く国際社会 富樫耕介『コーカサスの紛争——ゆれ動く国家と民族』東洋書店新社,2021年 中内 政貴

④ ナショナルとトランスナショナルを往還する広島・長崎研究 柴田優呼『プロデュースされた〈被爆者〉たち——表象空間におけるヒロシマ・ナガサキ』岩波書店,2021年 宮本 ゆき