第60号:学会創設50周年記念 平和研究のアイデンティティ (2023年9月公開開始)

オンライン・ジャーナル形式(J-Stage上で公開しています)

 

依頼論文

1 平和研究としての政治哲学—「理想」を再定義する 松元雅和 

2 平和構築と平和学—紛争解決論という視座からみる平和構築 古澤嘉朗 

3 「紛争下における女性への性暴力」研究の再考先行研究のレビューを通して 土野瑞穂 

  

投稿原稿(自由論題)

1 広島・長崎平和宣言と首相挨拶にみる非核規範—計量テキスト分析を軸に 梅原季哉 

2 「覇権的平和」を再考する—パクス・ブリタニカとインドの鉄道建設 深谷舜 

3 人道開発支援現場での性的搾取・虐待からの保護 —2000年以降の進捗と課題 尾立素子 

マイノリティの集団的権利 マイノリティから自決権行使主体への接近可能性 島本奈央 

 

書評

「植民地主義の問題を新たに照らし出す」  石原真衣『〈沈黙〉の自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)—サイレント・アイヌの痛みと救済の物語』北海道大学出版会,2020年 永井文也 

「暴力形態の変化からみるエスニック紛争の「長期化」問題」  木村真希子『終わりなき暴力とエスニック紛争—インド北東部の国内避難民』慶應義塾大学出版会,2021年 永野和茂 

「達成され得ぬ目標を目指す営み」  西平等『グローバル・ヘルス法—理念と歴史』名古屋大学出版会,2022年  山田哲也 

「平和をめぐる広島からの発信と受信」  広島市立大学広島平和研究所編『広島発の平和学—戦争と平和を考える13講』法律文化社,2021年 中村長史

「『平和教育』における『理論と実践の往還』——日本平和学会の強みを活かして」 高部優子・奥本京子・笠井綾編『平和創造のための新たな平和教育——平和学アプローチによる理論と実践』法律文化社,2022年 前田 輪音